Augustaレディースクリニック

WEB予約

Augustaレディースクリニック

一般婦人科

Medical

Medical一般婦人科

悪性疾患の可能性がないことを常に確認し、年齢や妊娠希望の有無などによって、いろいろな選択肢の中からベストな治療法を提案致します。手術が必要な場合は適切なタイミングで総合病院に紹介させていただきます。

子宮筋腫

筋肉の成分でできたこぶのような形状の良性腫瘍です。筋腫の位置や大きさ、個数によって症状は様々です。月経量の増加や月経痛、不正出血、めまいや立ちくらみなどの貧血症状などがあれば早めの受診をお勧めします。自覚症状がない場合もあり、気づかない間に子宮筋腫が大きくなったり増加することで、貧血が進行していたり、周りの臓器を圧迫していることもあるのでエコーによる定期的な経過観察が大切です。

子宮肉腫という悪性腫瘍との鑑別も常に念頭において経過観察をします。

子宮腺筋症

子宮筋層の中に子宮内膜組織ができる病気です。月経のたびに増殖し、病状の進行すると子宮筋層が厚くなります。月経痛、月経量の増加などの症状があります。

子宮内膜症

子宮以外の臓器(卵巣や腹膜など)に子宮内膜組織ができる病気です。月経のたびに増殖と剥離を繰り返し、炎症や周りの組織との癒着を引き起こします。卵巣にできる子宮内膜症はチョコレート嚢腫とも呼ばれ10cm以上に大きくなることもあり、癌化することもあるので慎重に経過観察をする必要のある疾患です。
月経痛、月経後の下腹痛、排便痛、性交痛、不妊などの症状があります。

治療(筋腫・腺筋症・内膜症について)

定期的な経過観察のみ

検診間隔は病状によって一人一人異なります。
鎮痛剤や、鉄剤などの対症療法:早めに鎮痛剤を飲むことで自覚症状をコントロールできることがあります。
また、過多月経の場合は自覚症状が許容範囲内であれば貧血の治療のみで経過観察できる方も多いです。
院内ですぐ結果のわかる貧血検査ができますので、必要な方には適宜検査を行い、貧血の場合は鉄剤を処方致します。貧血が重症な方や鉄剤内服が難しい方には鉄剤の注射を行います。

漢方療法

症状に応じて各種漢方を処方致します。

ホルモン療法

低用量ピル、黄体ホルモン製剤、GnRHアナログ製剤(偽閉経療法)、IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)など症状や状態、年齢に応じて選択します。

手術療法

病巣だけを摘出する手術と子宮・子宮卵巣を摘出する根治手術があります。妊娠希望の有無や年齢、症状によって適応が異なります。

卵巣腫瘍

良性腫瘍(卵巣嚢腫)と悪性腫瘍(卵巣癌)、その中間である境界悪性腫瘍があります。腫瘍の内容物も漿液性、粘液性、血液、脂肪など様々で、エコー検査だけでなく、MRI検査など詳しい検査が必要になることが多い疾患です。
検査により、おおよその診断をつけることができ、治療が必要かどうかの判断をすることができますが、腫瘍を摘出し病理検査をしないと確定診断できない場合もあります。
子宮疾患とは異なり症状がほとんどないので、無症状で検診時に発見されることが多い疾患です。特に卵巣癌は数ヶ月で急速に増大し発見された時には完治が難しい場合が多く、早期発見早期治療が重要になります。
悪性所見がなく経過観察可能な場合もありますが、少しでも悪性が疑われる場合や、痛みを伴う場合、サイズが大きい腫瘍は手術が必要になります。手術には正常卵巣を残し腫瘍のみを摘出する卵巣腫瘍摘出術と正常卵巣も一緒に摘出する付属器(卵巣・卵管)切除術があります。良性であれば、多くの場合腹腔鏡手術が可能です。

子宮頸部異形成(CIN)

子宮頸がんの前癌状態で、軽度・中等度・高度異形成の3段階にステージ分類されます。コルポスコピー検査と同時に行う組織検査で高度異形成以上と診断された場合には、病変を切除する子宮頸部円錐切除術が必要になります。

婦人科癌治療後のフォローアップ

総合病院での婦人科癌の治療後、癌の再発の有無を確認する検査です。定期的なエコー検査や採血などで経過観察し、適宜連携病院でのCT検査を行います。CT検査は当院から連携病院への予約が可能です。

月経異常

月経不順や無月経などがあります。ホルモン状態を確認する採血をし、病状によって漢方療法や低用量ピル療法を行います。
閉経前はホルモンバランスが崩れやすく様々な月経異常が起こりますが、その背後に癌が潜んでいる場合もあるので注意が必要です。

PMS(月経前症候群)

月経の1、2週間前から起こり月経中に消失する身体的・精神的症状を起こす症候群です。漢方療法や低用量ピル療法を行います。

更年期障害

卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏により起こり、ホットフラッシュや発汗過多など、様々な症状を引き起こします。まず漢方療法を行い、無効の場合にはホルモン療法を行います。

子宮脱

分娩や加齢などにより、子宮を支える靭帯が緩み子宮が膣内に落ち込む疾患で、下垂感や不正出血などの症状があります。膀胱、直腸が膣を介して下垂する状態を膀胱瘤、直腸瘤と言い、ひどくなると排尿障害や排便障害をひき起こします。治療は膣内への専用のリングペッサリーを留置し、子宮を下から支える方法と、手術療法があります。